眼精疲労

●眼のハードな使い方

眼の疲れの原因として目の使い方があります。
現代の日常生活においてデスクワークやスマホなど長時間近くを見ることが圧倒的に多くなっています。

眼の良くて遠くが見える人は、遠くが見える反面、近くを見るときは眼がピントを手前に調節する必要があります。
近眼でメガネをかけている人も、見かけ上、遠くが見やすくなっている状態ですので、手元にピントの位置を調節する必要があります。

つまり日常生活のほとんどの時間で、眼はピント調節を続けている状態です。その時間が長くなれば長くなるほど、眼にかかる負担は大きくなり疲れてしまいます。

「ピントの位置を調整する」労力は単純に眼までの距離が近ければ近いほど大きくなります。
そのため、負担の大きさはテレビ＜パソコン＜読書＜スマホの順になるイメージです。

“仕事帰りにスマホを見る”という生活スタイルはより一層眼を疲れさせてしまうので控えるようにしましょう。

また、メガネやコンタクトレンズが合っていないために眼精疲労が起きることも少なくありません。
検査を受けて自分に合ったものを使用することが大切です。

眼精疲労とは、目の使用による眼の疲労が強くなり、なかなか回復しにくくなった状態のことをいいます。
見えにくさや眼のかすみ、痛みなどの目の症状だけではなく、頭痛や肩こり、吐き気など目以外の症状を伴うことがあります。

●温める
目の周りを温めてあげることで血流がよくなり、つらさが軽減されます。
ただし短時間で急速に温めると、反動で急速に温度低下し目に負担がかかってしまうため注意が必要です。そのため、ホットタオルではなく、乾いたタオルの上から軽く手で目元を覆い、じわじわと温める方法がオススメです。ハンカチでもできますので、外出先でも手軽にできます。

●遠くを見る
ずっと同じところを見ていると、疲労物質である乳酸や活性酸素が流れていきません。
テレビやスマートフォンを見るのはほどほどにして、ときどきは遠くの風景を見るように心がけましょう。
でも、ずっと遠くを見ているわけにはいかないので、まずは10秒程度遠くを見て少し目を休めてあげるのが大事です。
目の疲れを感じ始めた時にさっと行うことがポイントです。

●ストレスを少なくする
職場での過労や睡眠不足とならないよう、ストレスの少ない生活を送れるよう心がけましょう。
また、ストレッチなど軽い運動でこりかたまった全身をほぐすと、ストレス解消にも効果があります。 趣味や散歩、スポーツなども効果的なので、日常生活に取り入れてみましょう。

●疲れ目のケア
眉頭のツボや目尻を押しましょう。
眉頭の内側にあるくぼみを押すと疲れ目がスッキリし、目尻から指1本外側にあるくぼみを押すと、目の充血や疲れ目が解消されます。

●メリハリをつける
眼鏡などの矯正器具が必要な方は、例えば午前中は眼鏡を付け、休憩時間に外すなど目元にも少し休憩をはさむようにしましょう。(15分程度で大丈夫です)。
午後、眼が疲れてきたなぁと思ったときに、先程の遠くを見るストレッチを取り入れたり、帰宅後お風呂に入ってゆっくり体を温め、就寝前にはパソコンやスマートフォンを見ない習慣を付けましょう。

大切なのは、目元の筋肉の硬直状態を緩めるためにストレッチなどを取り入れ、こまめに眼を休ませてあげることです。
ほとんど使用する道具も無く簡単にできますので、日常生活に取り入れてみましょう。