股関節の痛み

股関節（こかんせつ）の痛みについてお話させていただく前に、皆さまは股関節の位置をご存知でしょうか？

股間（こかん）のあたりを連想される方も多いかと思いますが、実際は脚の付け根（お尻と太ももが連結している）部分の奥になります。

そのため、股関節に炎症が起こっていると、お尻や太もも、腰まで痛みや起こってしまいます。

また、股関節は他の関節とは異なり、深い位置にあるため、痛みを感じにくく、ある程度症状が進行してから気づく方も少なくありません。

痛みの原因として、股関節の痛みの大半をしめるのが「変形性股関節症」です。

「変形性股関節症」は股関節の軟骨がすり減り炎症を起こすことです。

軟骨がすり減る原因としては、先天的に骨に異常がある場合が多いです。

股関節は、大腿骨（だいたいこつ）の先端を臼蓋（きゅうがい）という受け皿が支えています。

この受け皿が小さすぎるなど不完全な状態だと軟骨に摩擦が起き、すり減ってしまいます。

若い時などは、周りの筋肉や骨がこの状態を補ってくれるため、痛みを感じることはありません。しかし、加齢や体重の増加で、骨密度が下がったり筋肉量が減少することで股関節の負担が大きくなり、痛みが生じ始めます。

いったんすり減ってしまった軟骨は、ほとんど元に戻ることはありません。そのため早期に適切な施術を行うことが重要です。

変形性股関節症の初期症状としては

●動き始めた時に痛む

●足を開くときに痛む

●膝が痛む

●腰が痛む

この痛みのときに、病院へ受診すれば、簡単な治療で治せることもあります。

中期、後期になると

●安静時にも痛む

●股関節を動かすとボキボキ音がなる

●歩き方が不安定になる

などの症状が出てきます。

重症化してしまうと、日常のちょっとした動きでも痛みが生じ、靴下を履いたりするのも難しくなるなど、生活が困難となってしまいます。

股関節を動かす筋肉は、おしりや大腿部までまたがっているものがほとんどです。そのため、股関節に障害が起こると、おしりや大腿部まで痛みが生じます。

股関節は、生活する上でとても大切な部分です。例えば、歩く、階段を上る、しゃがむ、これらの動作は股関節の筋肉がきちんと動いているため可能となっていることなのです。

このように酷使する機会の多い股関節は負担がかかりやすく、おしりや太ももの筋肉が凝り固まることで痛みを生じやすくなります。

当院では、股関節の動きを制限している筋肉を見極め手技や鍼灸治療でアプローチし、根本から関節を柔らかくしていきます。

また、整形外科などで変形性股関節症と診断された方への施術も行っております。

痛みにより、股関節を動かさないでいると、より可動域が狭まり、筋肉は硬くなってしまいます。当院では、硬くなってしまった筋肉を柔らかくし、痛みを感じない範囲で関節をほぐしていきます。

股関節の痛みでお悩みの方はぜひご相談ください。