鍼灸

「はり」といえば、注射針や裁縫針など、刺さると痛みがある「はり」を想像する方も多いと思います。

しかし、鍼治療で使う鍼は、髪の毛ほどの太さの極めて細い鍼となり、ほとんど痛みは感じません。

その細い鍼を経穴（ツボ）に打ち刺激をしていきます。

経穴(ツボ)は、【経路】と呼ばれる内臓と機能的に連動している気血の通り道に361ヶ所も存在しており、
刺激をすることで、痛みを緩和し弱った機能を回復していきます。

なぜ経穴(ツボ)を刺激するとこのような効果があるのかは明確には解明されていませんが、東洋医学では、経路を流れる気血の巡りが滞ると内臓などに影響を及ぼし身体に不調が表れると考えられており、ツボを刺激することで、血流促進され不調が改善されると考えられています。

また、鍼を刺し身体の皮膚や筋肉に傷をつけることで、身体を正常な状態に戻そうとする「自己治癒力」や「自己免疫力」を高めたり、自律神経の調整などの効果も期待されています。

具体的に、改善される症状としては下記が挙げられます。

●肩こり、腰痛の改善
痛みや凝りのある部位へ直接刺激を与えることで、筋肉の緊張が緩み、血流が促進されるため肩こりや腰痛に効果があるといわれています。

●冷え性改善
血流が滞っている箇所に差すことで血の巡りが良くなり、冷え性の改善につながります。

●虚弱体質の改善
鍼灸治療後には、免疫力が高くなり、白血球数が増加します。そのため、ウイルスや細菌に対する耐性が強くなります。
(※白血球の増加がみられるのは、施術後、1～3日間ほどとなります)

●リラックス効果
自立神経の調整効果により、精神状態が安定しますので、リラックス効果が期待できます。ストレスを感じている方はもちろん不眠に悩んでいる方もお勧めです。

その他にも、消化器疾患や神経系疾患など様々な症状に効果が期待できます。

鍼灸は、整体で届かない深層の筋肉に刺激を与えたり、温熱で経穴（ツボ）をあたため、血流をよくすることで、自然治癒力や自己免疫力といった身体自身が本来持っている力を呼び起こします。

当院で使用する鍼は、症状や使用目的により長さ・太さ・種類を変えますが、基本的には髪の毛ほどの太さの鍼を使用しますので、痛みはほとんど感じないかと思います。

また、「ディスポーザブル（使い捨て）」の鍼を使用しますので、感染症などの危険性はありません。

冷え性や慢性的な腰痛、膝痛などにお悩みの方、ぜひお試しいただければと思います。